児童指導員・母子支援員

児童指導員の仕事内容

長期的な視点で今何をすべきか
冷静な対処をすることが大切な仕事。

様々な理由で保護者と一緒に生活することができない子どもに対して、個別の自立支援計画に基づき、養育および自立の支援、そして退所後の支援を行います。日常生活を送る中での行事ごと(例えばお誕生日のお祝いや季節ごとのイベント、外食を楽しむなど)の企画・運営や、家庭調整なども行います。今の子どもの生活と、これからの人生への責任がある仕事です。その場の感情ではなく、「なぜこのような言い方をしたのか」「なぜこのような支援をしたのか」常にきちんと説明できる冷静さを持ち、また長期的な視点で「子どもにとって何が本当に必要か」を見極めながら対応していくことが大切です。とても責任の重い仕事ですが、子どもの成長を間近で見ることができ、また試行錯誤していく楽しさも感じられる仕事です。

一日のお仕事の流れ(一例)

  1. 13:00
    出勤、予定や記録の確認、引き継ぎ、事務処理
  2. 15:00
    帰園した子どもの学習支援、学校準備、おやつの準備、子どもと遊ぶ
  3. 17:00
    入浴介助、学習支援、夕食準備
  4. 18:00
    夕食、食後の片づけ、入浴介助、洗濯物干し
  5. 20:00
    小学生の就寝介助、事務処理、環境整備
  6. 22:00
    中高生の就寝介助、事務処理、環境整備、見回り
  7. 06:00
    朝食準備、小学生に起床の声かけ
  8. 07:00
    朝食、食後の片づけ、中高生に起床の声かけ、小学生の見送り
  9. 08:00
    掃除、片づけ、洗濯物たたみ、アイロンがけ、事務処理、引き継ぎ
  10. 15:00
    退勤

先輩メッセージ

子どもの成長に感動できる。とても贅沢な仕事なのかもしれません。

児童指導員
2014年4月入職

もともと女性の支援に携わりたいという気持ちがあり、また資格が生かせる仕事に就きたいという希望があり就職を決めました。児童養護施設への配属は当初想定外でしたが、仕事を進めるうちに様々な想いや発見があり、今では充実を感じています。成長著しい子どもは、これまでできなかったことがある日突然できるようになり、私たちを感動させてくれます。また劇的な変化を目の当たりにするばかりではなく、振り返ってみると大きな成長を遂げていることに気づくことも。伸びしろの大きい子どもと関わり、それをすぐそばで見ていられることは「とても贅沢なことだな」と感じたりもします。私が勤務する児童養護施設は、食事が美味しいのも自慢です。子どもたちと会話しながらにぎやかに食べる食事も、私にとって欠かせないひと時になっています。

これから働く方へのメッセージ

人を援助する仕事は容易ではなく、必ず困難な状況に陥るものです。気持ちが折れそうになることも必ずあります。だからこそ共に働く仲間がいます。自分の悩みや弱さを正直に言葉にして表現する。それでこそ良い人間関係が構築できます。先輩、同僚などたくさんの人とコミュニケーションをとって、楽しく働こうという気持ちも忘れない!自分の全力を注ぐ価値が福祉という仕事にはあると確信しています。

母子支援員の仕事内容

子どもたちが親しみを持てる大人として、
豊かに生きる支援をする。

母子生活支援施設で暮らす学童に、放課後や長期休みの際に学習指導やレクリエーションを行ったり、生活習慣に関する指導や、面談などを通して母子関係の調整やそれにまつわる行事の企画などを行います。学童対応のみならず、母子支援員不在時の職務の代行や、書類作成業務なども担当します。大切なのは、父親からDV被害を受けたことや、母子家庭であることから大人の男性との関わりが少なくなりがちな子どもたちが、構えずに親しみを持って接することのできる大人(職員)であることです。そのために子どもたちに日々たくさん声掛けをし、子どもたちが興味を持っていることを一緒に行ない楽しんだり、あるいは遊ぶときは全力で相手になって同じ時間を共有していきます。

一日のお仕事の流れ(一例)

  1. 10:00
    出勤・ケース確認・指導員日誌
  2. 11:00
    勤怠確認・学童ケース
  3. 12:00
    休憩
  4. 13:00
    書類作成(措置費・サービス推進費)
  5. 14:30
    学童対応
  6. 17:30
    学童学習会対応
  7. 18:30
    退勤

先輩メッセージ

職員が意見を出し合える環境。自身の知識・経験も深まります。

母子支援員
2016年4月入職

大学在学中、社会福祉士の実習で同法人の母子生活支援施設に行きました。実際に施設で暮らす子どもやお母さんと接することで、「同じ境遇を知るものとして支援できる職に就きたい」という思いがより一層強まりました。また法人規模が大きいため、多様な研修の機会などがあり、経験豊富な先輩方と接し様々なアドバイスをいただいたり、情報交換できる環境も魅力でした。実際に働いてみて感じることは、職員はそれぞれ個性があり、様々な意見が生まれるということ。職員一人ひとりが利用者様を考え出てきた意見を、私たちは話し合いを行うことで良い支援に繋がるよう共に協力・連携していきます。日々成長していく子どもたちを間近で見て感じられることがこの仕事の大きな魅力。もちろん対応に悩むこともあり、失敗することも多々あります。しかしそうしたことから自分自身が新しい知識や経験を学び取り、成長していけます。

これから働く方へのメッセージ

利用者様の生活状況は様々で、私たちに対するニーズは多岐にわたるものだと思います。そのすべてに応えられるものではなく、悩み、葛藤することも多くある職業だと思います。しかし、子どもたちとの触れあいの中でたくさんの感動をもらうことのできる職業でもあります。私たちと一緒に働き、子どもたちと一緒に笑いませんか?共に活動できる日を楽しみにしています!